前回お届けしたCAD鉄・斉藤正宏さんへのインタビューの後編です。
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【インタビュー】鉄道模型を3Dプリンタで作る鉄道マニア「CAD鉄」斉藤正宏さん(前編)

「CAD鉄」として、3Dプリンタで鉄道模型を作る斉藤さん。
前編では、「CAD鉄」とは「鉄道模型を3Dプリンタで楽しむマニア」のことという定義や、
実際に3Dプリンタで作った鉄道模型、それを鉄道ファンに見せた反応などを伺ってきました。
後編は、もっとディープでマニアックなCAD鉄の話に…。

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—鉄道マニア向けに、鉄道模型の3Dデータのプラットフォームサービスをやりたいということですが、
具体的にどのようなサービスでしょうか?

鉄道の3Dデータだけでなく、ジオラマを作るのに必要な信号などの
細かいパーツの3Dデータが手に入るサービスです。
一般的に製品化されていないもの、例えば「器具箱」とかまであったら、マニアにとってはかなりアツいです。

—器具箱…ですか?

鉄道沿線とかに置いてあるアレです。

イメージ

製品化されていないパーツは、3Dプリンタを使えば早く手に入ります。
そうすることで、既製品に対して一石を投じたいし、
新しい鉄道模型の楽しみ方を作りたいと思っています。

普通列車が長距離になった場合、
車両にトイレが取り付けられるんですが、
そういう変化をつけた製品も、既存のメーカーでは
ロット数の関係もありなかなか手を出しづらいと思います。

—なるほど。そういう細かなところも再現された製品は、
マニアの心をくすぐりそうですね。

だから、製品化が追いついていない、地本のローカル鉄道や
最新の車両も作ってみました。

こちらは、JR九州の「ななつ星」という、高級寝台列車です。
この模型は販売されていません。

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また、今年3月に走り始めたばかりのE7系新幹線も作ってみました。
これは、他の模型メーカーに先駆けて作ろうと挑戦したんですが、
123Dの限界で、これ以上手を加えると(123Dが)落ちてしまうんです(笑)

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—123Dでここまで作れるんですね!!

123Dにあるほとんどの機能を使いました。

—こういった鉄道模型を作って、シェアする文化は
鉄道マニアの中で根付きそうですか?

いま、鉄道模型の3Dデータを作ってシェアしたいという人はあまりいないと思います。
そこでまずは、鉄道模型に特化した123D講習会やアイデアブレスト会など「CAD鉄の集い」を
7月に実施したいと思っています。
コアメンバーは4人で、鉄道会社に勤務しているメンバーもいます。

—ちなみに、そういったCAD鉄は、海外にも存在するんでしょうか。

CAD鉄のコミュニティは、鉄ヲタ新興国で発展する可能性が高いと思います。
例えば台湾。台湾では最近鉄道模型メーカーができたんですが、まだ製品の値段は高いです。
あと韓国です。韓国は日本から鉄道模型を輸入して、ペーパークラフトをかぶせて遊んでいるマニアをネットで見たことがあります。
そのペーパークラフトをシェアできるコミュニティもあるそうです。

—ペーパークラフト!! 各国、様々な鉄道模型事情があるんですね。

そこで、ある発見があったんです。
Shapewaysで共有されている3Dデータで、「モデルトレイン」というカテゴリがあるんですが、
そこでは多くの鉄道模型の3Dデータが共有されています。
投稿しているユーザーの多くは、Nゲージというスケールを出している鉄道模型メーカーが無い国の人たちなんです。
以前イギリスのケンブリッジに留学へ行った時に調べたんですが、日本並の鉄ヲタ先進国のイギリスには、
Nゲージを作っている鉄道模型メーカーはあまりないようです。
そのため、イギリスのNゲージのファンも自分でその鉄道模型を作ろうとしていて、Shapewaysを利用しているようです。

—それ、すごい共通点ですね!

すでに、韓国の鉄道模型3Dデータも作っているんで、これから公開していきたいと思っています。
あと、まずは自分の作った模型を発表するページを作ろうと思っていて、Facebookページを準備中です。
(※Facebookページは、インタビュー時は準備中でしたが、先日オープンされました)

—そろそろ最後の質問になってしまうのですが、
最後に、今後どんなことに挑戦したいですか?

世界の鉄道マニアの格差を無くしたいと思っています。
自分の国に鉄道模型メーカーがない人でも、
みんながMAKERになって、鉄道模型を楽しめるようにしたいと思っています。

—これからも、CAD鉄の活動を応援させて頂きます!
本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

「世界の鉄道マニアの格差を無くしたい」という大きな目標を掲げる斉藤さん。
今後のCAD鉄活動からも目が話せません。
また、塗装にこだわる鉄道マニアが多くいることから、
今後塗装も自分で行うことを検討されているそうです。
斉藤さんの作った鉄道模型やCAD鉄活動は、こちらのFacebookページからチェックすることができます。
CAD鉄 – 3D プリンターで鉄道模型

また、今回インタビューにご協力頂いた中野ブロードウェイの
「あッ3Dプリンタ屋だッ!!」さん、ありがとうございました!!
お店で開かれるイベント等、東京メイカーさんのFacebookページでチェックできるので、
3Dプリンタを使ってみたいという方にはオススメです!
東京メイカー

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