今回、3D Magazineでは3Dプリンタで鉄道模型を作る「CAD鉄」の斉藤正宏さんにインタビューをさせて頂きました。

伺ったのは中野ブロードウェイ地下1Fの「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」というお店。
(正式名称:“「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」東京メイカー×ストーンスープ”)
こちらは様々な種類のパーソナル3Dプリンタが揃っており、3Dプリンティングや3Dデータの修正などがオーダーできちゃう、3Dプリンタユーザーや3Dプリンタを使ってみたい方は要チェックのお店です。
斉藤さんは普段、ここで鉄道模型を3Dプリントされているとのことです。

ちなみに、こちらでは無料(!!)の123Dモデリング講座も行っているそうです。
講座についてはFacebookページでチェックできるそうなので、ぜひご覧ください!

 

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人通りの多いブロードウェイでは、幅広い世代のお客さんが
「すごい!なにこれ!」
「こんな物まで3Dプリンタで作れるの?」
と興味津々の様子で足を止めて見入っていました。
最近の調査で、3Dプリンタの利用者は男性が9割以上というデータもありましたが、ここで足を止めるお客さんには女性も多くいらした印象。
(参考:3Dプリンタに関する消費者調査の結果

 

3Dプリンタに興味を持つ人が集まり、日々このお店から新たなアイデアが生まれているそうです。
一度に複数の3Dプリンタを見たり、造形物を触ったり、3Dプリンタのこと聞いたりできる場所って、なかなか無いですよね。
ブロードウェイのカジュアルな雰囲気もあり、気軽に3Dプリンタに触れられる素敵な空間です。

 

さて、そんな3Dプリンタの聖地でインタビューがスタート。

斉藤さんは明治大学の4年生で、様々な鉄道模型を3Dプリンタで作る「CAD鉄」です。
今回は3Dプリンタの活用法から、新種の鉄道マニア「CAD鉄」についてまで、ディープなお話を伺ってきました。
インタビューは前半・後半の2回に分けてお届けします!

 

【インタビュー内容】

―まず、「CAD鉄」(きゃどてつ)とは、何でしょうか?

「CAD鉄」は僕が言い始めたオリジナルの言葉なんですが、
「鉄道模型を3Dプリンタで楽しむマニア」のことです。

 

―オリジナルの言葉なんですね!確かに、初めて聞きました。
斉藤さんはなぜ、このCAD鉄の活動を始めたんですか?

 

もともと、模型メーカーになるのが夢だったんです。
模型を作るのが好きで、作ったものをシェアしたいと思っていました。
3Dプリンタがあれば、作ったデータをシェアするだけで広がっていきますよね。

こちらが、実際に作った模型です。

上信電鉄と、

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松浦鉄道MR600(左)とロンドンの地下鉄・チューブ(右)。

これはDMMさんの出力サービスを利用して作りました。
素材はアクリルで、それぞれ4,000円くらいかかりました。

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これは201系なんですが、それぞれ違う3Dプリンタで出力して比べてみました。
奥から、Replicator 2X、daVinci、SCOOVO X9、3D Touch、RepRapで出力しました。
天井まで上手くできなかったり、それぞれの機種によって造形物に違いがでました。

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―かなりリアルな鉄道模型ですね!!
データはどうやって作っているんですか?

ソフトは無料の123D Designを使っています。
水野操さんのモデリング講座に行って鉄道模型を作って、それから毎日123Dをいじって覚えました。

モデリングは、鉄道雑誌の付録に付いている図面を見て、自分でNゲージ(模型の一般的な規格で、1/148~1/160)を測って作っています。
設計図を読み込んで3Dデータを作ってくれるサービスがあったら良いですよね。絶対流行りますよ。
あと、図面がないものは、Webなどで検索した写真をもとに自力で作っています(笑)

―1つのモデリングに何時間くらいかかっていますか?

基本的なモデルであれば、10時間くらいです。
1日数時間ずつ作業して、1週間あればだいていの車両は作れます。
僕は朝活でCAD鉄をやっていて、朝5時半に起きてスタバでモデリングをやることもあります。

―3Dデータで作る鉄道模型の良さって何でしょうか?

普通の鉄道模型であれば別々のパーツを組み立てて作られているところを、3Dプリンタであれば電車のアンテナまで全て一括で出力できるんです。
他のプラスチックの製品との差別化ができないし、なるべく一括で出力したいんです。
今は、誰でも綺麗に出力できるデータの研究もしています。
最終的には、既製品と変わらないクオリティを目指しています。

―他の鉄道マニアが3Dプリンタで作った鉄道模型を見た反応はどうですか?

鉄道仲間に見せたら「このレベルだったら(既製品を)買う」って感じで…(苦笑)
ただ、最近変わったところで、例えば鉄道USBを作ったら鉄道マニアに大ウケでした。
こういうジャンルのグッズは無いし、今まで作った鉄道データを活かしてグッズを作りたいと思っています。

usb
(斉藤さんのFacebookページより)

鉄道の3Dデータを作ることの大切さも感じていて、新しい3Dプリンタがでてきたら綺麗に出力できるかもしれないと思って、今のうちにデータをたくさん作っています。

鉄道マニアと3Dプリンタとの相性は本当に良いんです。
鉄道マニアは鉄道にお金を惜しまないんですよ。
限定品とかなら、5万円でも買う人がいます。
それなら、数万円の3Dプリンタを買って作るほうが良くない?と。
3Dデータを一番欲しがるのは鉄道マニアだと思っています。

それで、今後やりたいことがあって、
鉄道模型の3Dデータのプラットフォームサービスをやりたいなと思っています。

(後半に続きます)

 

インタビュー後半では、斉藤さんの更にディープなCAD鉄話と、海外のCAD鉄事情について、お届けします。

また、CAD鉄のFacebookページがオープンしたそうです。
ぜひ「いいね!」して最新のCAD鉄情報をチェックしてみてください!

CAD鉄 Facebookページ
http://facebook.com/cadtetsu

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